厄介な雑草と聞いて、あなたが思い浮かべる定義は何でしょう?
- 増殖・繁殖力がすごい
- 生命力がすごい
- どこからでも生えてくる
- 抜きにくい
・・・他にも『木や壁に巻き付いたり登るもの』などいろいろとあると思いますが、私が嫌い厄介だと思っている雑草全てに当てはまっている共通点として、特にこの4つを思い浮かべました。
今回はこの『厄介な雑草の定義』4つをすべて兼ね備えた雑草『ノビル』の攻略方法についてご紹介していきたいと思います。もちろん除草剤無しです。
▼この記事を書いている人
- 庭中にノビルが広がっている
- 2年間ノビルを駆除し続けてきてコツを掴んだ
- ノビルを飽きるほど見たためすでにうんざりしている
- たぶん2年間で球根だけを合わせて200本近く駆除した
- でもまだまだ生えている
- ネギ苗やニラ苗が売られているのを見るとノビルを連想してしまう
ノビルの駆除方法|大前提『ノビルは2つの方法で広がる』
前回の記事『【ネギ?雑草?山菜?】ノビルが庭中に広がった結果』でもまとめていましたが、
ノビルの繁殖方法は以下の2つ。
- 球根の分球
- 花を咲かせた後、先端部分にムカゴができて熟した後に散布される(しばしば、花を咲かせずにムカゴができる)
この2つの方法を使って、1年で1株からだいたい5〜10株くらいに増えているのではないかなと私は思っています。
そこで私は、この2年間ノビルを流れ作業のように駆除しながら成長過程に注目していました。
そしてわかったことがあります。
我が家にはびこるノビルは、花なんてちっっっっっとも咲かせていません。
つまりノビルにとって花が咲くか咲かないか、というのはちっぽけな問題なのかもしれません。
「花が咲くまでに抜いてしまえば間に合う」と思って油断していると、気がついたときにはすでにムカゴが落下してしまっているのです。
前回の記事はたくさんの方に見に来ていただいておりますので、リンクを貼っておきます。
ただ、かなり初期の頃に書いたのでかなり読みづらい点にはご注意を・・・。
近日修正予定です。
ノビルの駆除方法|駆除し続けてわかったノビルの生態
2年ほど前、庭づくりに興味がわき始めた時にまず目についたのが今回の主役“ノビル”でした。
それはもうひどい有様で、視界にノビルが入らない範囲は無かったです。
それに加えて数がエグかったので、もはや芝生のようにノビルが生えていました。
根気強くノビルの駆除を続けてきたおかげで今では4分の1程度まで数が減り、ノビルの生態もかなりわかってきたのでまとめてみます。
ノビルの生態についてわかったこと|まとめメモ
- 秋(9月〜11月)から芽を出し始める。特に生命力が強い
- 植えた草花やマルチを貫通してくることも・・・
- 春(特に3月)は残りのノビルも一斉に芽を出し大きくなる
- だいだい5月に入った頃からムカゴと分球が始まり葉っぱの枚数が2枚くらいに増えてくる
- 新しい株ほど球根が小さく葉っぱも細いので目立ちにくい
- 砂利の間など根が張りづらい場所からも芽が出るが簡単に抜けることも
- 木の陰などで濃い日陰の場所は生えづらい
- 地上部を刈り取るだけでの駆除は不可能に近い
- コツを掴めばサクサク抜ける
それではここからは、ノビルを駆除する時のコツやポイントをご紹介していきます。
ノビルの駆除方法|コツ①手持ちタイプの園芸スコップを使う
ノビルは球根と根が強い雑草です。
そのまま引き抜こうとすると90%以上の確率で地上部の葉っぱだけがちぎれてしまい、しばらくするとまた芽を出して成長する・・・ということがあるので、その分手間がかかります。
また、球根が残っているとどこに生えていたかわからなくなってしまいますし、翌年にまた出てきてしまうかもしれません。
そこで、ノビルを駆除する時は必ずスコップを使いましょう。
\安いもので十分なので、こんな感じのスコップがあると便利です。/
あまりに群生していて数が多い時は、大型のスコップで一気にひっくり返して取り除いていくのも良いかもしれませんが・・・できれば小型の園芸スコップでコツコツ抜いていったほうが確実です。
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ノビルの駆除方法|コツ②抜くのではなく掘り起こす
ノビルを見つけたら、スコップを手に持ちましょう。
少し横からスコップをノビルの株元に向かって斜め下へ差し込みます。
花苗の植え替えなどの要領とだいたい同じ感覚です。
この時球根や根っこをちぎってしまうと見失ってしまうので、慣れるまでは少し広めにスコップを差し込むと良いと思います。
スコップを差し込んでコテのように上に持ち上げた時にノビルが揺れ動いたら、ノビルの下に侵入できた証です。
引っ張るとするっと抜き取れるようになっていると思うので、そのまま引き抜いてしまいましょう。
ノビルの駆除方法|コツ③芽が出る秋頃から5月頃までの間に集中する
気温や地域によって多少の差はあるかもしれませんが、
ノビルのシーズンはだいたい秋から翌年の春・5月末頃までだとわかりました。
5月を超えて梅雨入りすると、その後大雨が続いている最中に多くのノビルは休眠期に入ります。
ノビルが休眠すると地上部がなくなり、どこに生えていたのかわからなくなったからといって手当たり次第に穴を掘っていくのはおすすめできません。
また、シーズンになったのに成長が遅れていて芽が出ていない球根も、無理に探すのはやめておきましょう。
なぜかというと効率が悪い上にめっちゃ疲れるからです。
というのも、
私自身最初の年は意地になってノビルの球根を探しまくっていました。
そのせいで時間があっという間に過ぎていき、ノビルのためだけに数日間分の時間を失った時の絶望感はすごかったです。
あくまでも土作りがしたい場所だけを耕したりするなどして少しずつ駆除していくことをおすすめします。
ノビルの駆除方法|ムカゴだけは飛ばさせないようにする
ノビルはだいたいどこからでも生えてくるとっても強い植物なので、たまにどうしても抜けない場所から生えていることがあります。
そういう時はとにかくムカゴを飛ばさせないことと、できるだけ球根を弱らせることを重視することにしました。
光合成させないように葉っぱをできるだけ地表近くで刈り取ります。
また、ムカゴを付けさせないのも大切です。
ノビルは分球でも増えていきます。
分球であればその周辺に球根が集中するだけで済みますが、
ムカゴ(種)を飛ばされてしまうと、次のシーズンが来るとまたあちこちからノビルが出てくることになってしまいます。
ノビルにムカゴができる時期はいつ?どれ?|写真付き
ノビルの先端にムカゴが付き始めるのは、だいたい5月初旬から半ば頃です。
これも日当たりの良し悪しや地域などによって多少の差があると思いますが、この頃のノビルに注目してみてください。
葉の先端にこんなものが付いていませんか。
とても小さい玉ねぎのような、にんにくのような形をしていて、これがムカゴができ始めた状態です。
ムカゴができ始めたままさらに1週間以上放置していると、
こんな風になっていました。
散布される直前の状態でしょうか・・・。たくさんのノビルの球根ができているのがわかると思います。
この状態ですでに芽が出ているのが恐ろしい・・・
まるで波平の毛みたいですね
最後にノビルの駆除方法まとめ
- 大前提としてムカゴと分球の2つの方法で繁殖する
- 我が家のノビルに関しては、花はまったく咲いていない
- 手持ちタイプの園芸スコップを使う
- そのまま引っ張るとちぎれるので、園芸スコップなどで掘り起こすようにする
- 芽が出る秋頃から5月頃までの間に集中して駆除する
- 最終手段・ムカゴだけは飛ばさせないようにする
今回は、2年間ノビルを駆除し続けた私流のノビル駆除方法をご紹介しました。
最初は細くて目に付きやすい雑草ですが、何年も抜かずに放置していると我が家のように庭一面に広がってしまうことがあります・・・。
でも根気強く抜いていれば確実に数を減らせるので、雑草としてはカタバミやスギナなどに比べたらまだマシな部類に入るのかな・・・なんて最近になって思い始めました。
とはいえ、
庭で爆発的に増えてしまうと、2年かけても駆除しきれていないことを私が身を持って証明しているんですけど・・・。
ノビルでお困りの方にとって、今回の記事が少しでもお役に立てますように。
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