我が家では、3〜4年前からグランドカバープランツを庭に植えるようになりました。
主な目的は雑草対策で、「美しい庭にしたい」というよりかは
- 草取りにかける時間を少しでも減らして放置できる庭にしたい
- 雑草が生え散らかして草原や山状態になってしまうのを防ぎたい
この2つを最優先で目指しています。
そのため、ネット上で「強健」「よく広がり、よく増える」と評判のグランドカバープランツ
それも「増えすぎて困る」などとちょっと厄介者扱いされがちで気の毒な?品種をあえて取り入れてみました。
何もわからないまま植えて、今年で3〜4年目。
それぞれのグランドカバープランツを品種別に、現在の様子・徐々にわかってきたメリット・デメリットをご紹介します。
雑草対策|我が家で植えてみたグランドカバープランツの種類
- アジュガ(チョコレートチップ)
- ディコンドラ(種)
- ヒメイワダレソウ
- 芝桜
- クローバー(シロツメクサ)
「グランドカバープランツ」と検索するとかなりの確率で見かける名前ばかりだと思います。
シロツメクサに関しては、草取りがあまりにも嫌で半ばヤケになりながら種まきして植えたものです。
他にもいくつか植えているのですが、それらはまた別の記事で紹介しようと思っています。
雑草の中でも私が特に悩んでいるのはドクダミ・カタバミこの2種なので、これらに勝てているかどうかも紹介します。私のブログではおなじみのノビルに関しては、手で抜かないと無理だと思っているので割愛します。
※すべて「我が家の場合は」が大前提なので、あくまでも一例として参考程度にご覧ください。
雑草対策①アジュガ・チョコレートチップ
春になると美しい紫色の花が咲いて、1ポット買って植えればランナーを伸ばしてどんどん広がっていくグランドカバープランツ。
植えてから数年経ちますが未だに後悔していません。
寧ろ「買ってよかった!」と思っているグランドカバープランツ1・2を争うほどお気に入りで、私的にはかなりおすすめ。他の種類も気になっているので、いつかは植えたいなと思っています。
アジュガチョコレートチップのおすすめポイント・メリット
とにかく強い
- 植えてから数年経つが病気になっているのを見たことがない
- 虫がついているのもほとんど見たことがない
- わりと雑に植え替えて放置してもしばらくして見てみると根付いていることがある
- 「この辺全部枯れちゃったかな」と思ってもしばらくして見てみるといくつか吹き返していることがある
- 適当にザクザク植え替えたり株分けしても大丈夫
- 日当たりが良い場所・木漏れ日の当たるような明るい日陰でも育っている
- 暑さ・寒さに強い
- 真冬の積雪・多少の霜にも耐えてくれる
コスパが良く管理がしやすい
- 1ポット買えばどんどん何倍にも増えていく
- ランナーで簡単に増やせるし移植もしやすい
- 増えてほしくなければランナーを切ったりちょっと間引けばいいだけ
- 花後の手入れは根本から切るだけでいい
デメリット
混み合ってくるとランナーがごちゃごちゃし始める
- アジュガ同士、お互いの上にランナーを伸ばしたり重なり始める
- ランナー同士が絡み合う
蒸れに弱い
- ランナーでごちゃごちゃするわりにやや蒸れに弱く、枯れてしまうこともある
芝生代わりに歩く場所に植えるというよりかは装飾向けな印象。
他の草花の邪魔になるようなこともないし、花壇の中に植えるのも良いし、縁取りにも使えそうです。
個人的な印象としてはかなり管理がしやすいグランドカバープランツ。
なんといっても見た目がおしゃれで綺麗なところが気に入っています。
対ドクダミ・カタバミ能力・・・△
特にドクダミは隙間から生えてきてしまう。
カタバミとも共存してしまっていることが多いので、雑草が隙間から生えてきたら抜いています。
雑草対策②ディコンドラ
種を買って種まきから育てました。
葉っぱが丸くて可愛いので気に入っています。
種からなので安定するまで時間はかかりましたが、一度根付いてしまえばとにかくよく増えるし強い。
最初はプランターなどに種を撒いておいて、ちょっと育ってから移植すると良いかも?
茎が細く、根っこも独特。
ゴムのように弾力性があって、他の草花や砂利の隙間からでも生えてしまうので植える場所は気をつけたほうが良さそう。
ディコンドラのおすすめポイント・メリット
とにかく強い
- 日陰に強い(日向でも問題なく群生してます)
- うっかりちぎっても大丈夫
- 密度が高く雑草の量が一気に減る
- 混み合っていても弱らない
- 害虫がついているのを見たことがない
- 病気もめったにならない(一度だけ、横に植えていたオキザリスがサビ病にかかってしまった時に周辺のディコンドラにちょっと感染っていたぐらい。感染った葉っぱをちぎって処分したら持ち直した)
- 暑さ・寒さに強い
コスパが良い
- 種のパックを一度買っただけでどんどん増えるのでコスパが良い
- とにかくよく増え、よく広がる
- 根っこ?地下茎?が浅く繋がっているので適当にザクッと掘って植え替えるだけで増やせる
デメリット
- 抜こうとしてもちぎれるので間引くのに手間がかかる
- 砂利・他の草花の隙間からでも生えてしまう(他の草花を植え替えたりすると一緒についてきていることがある)
- 踏圧にはあまり強くないそうなのでよく歩く場所には向いていない
対ドクダミ・カタバミ能力・・・○
徐々にディコンドラが大きくなっていくにつれて、隙間からちらほらと生えてしまう程度になってくるのでその数本を抜くだけでよくなる。特にドクダミは徐々に減っている。勝てる。
ただし最初のうちは負けてしまうので、雑草を抜いて成長を手伝ってあげる必要がある。
※特にドクダミはあまりにもはびこっているとディコンドラが負けてしまうので、石灰なども使ってあらかじめドクダミを減らしておいたほうがいいかも
苗はもちろん、銀白葉の品種もあります。
雑草対策③ヒメイワダレソウ
植えて後悔しているという話を一番よく聞くような気がする、ちょっと気の毒なヒメイワダレソウさんです。
我が家でも一度撤去を検討したことがありますが、やっぱり便利でコスパも良いのでとりあえずそのままにしてあります。
私のように、「とにかく一刻も早く広範囲をカバーしたい」「花壇以外の場所で雑草対策がしたい」という方にはやっぱりおすすめ。
ヒメイワダレソウのおすすめポイント・メリット
とにかく最強
- 植えてすぐからどんどん広がったのはヒメイワダレソウだけ(サントリー産のタピアンを同時期に植えましたが、最初は競合していたもののタピアンが徐々に押し負けて今は隅の方でひっそり残っています)
- 手間いらず。病害虫も見たことがない。
- 踏んでも大丈夫
- 草丈が低く密度も高い
- 真夏・直射日光・西日・真冬・積雪・氷点下・梅雨オールOK
- 手助けほとんどなしでも2年目から雑草が一気に減る
- 気づいたら想像の倍くらい広がっている
- 冬や過剰な水切れ時に枯れたフリをするが枯れてない
- ツタの雑草でも地上部を何度かちぎっていれば覆い尽くして枯らしてくれた
- 踏み放題・切り放題で遠慮がいらない
- 唯一負ける草はいまのところ「シロツメクサ」だけ
コスパが良い
- 1ポットで十分すぎるほど広がる
- 増やしたい時→適当に切って伸びてほしい場所にちょっと埋めれば増やせる
- かなりの範囲を一気に覆いたい場合は、追加でいくつか植えれば1年目で覆い尽くすのも可能だと思う
間引きやすい
- 伸びすぎ(広がりすぎ)たなと思ったらカマなどでざくざく切るだけで間引ける
- 遠慮しなくていいので時間効率がよく気が楽
デメリット
日陰には向いてない?
- 日陰の場所があるとそっちにはあまり伸びようとしない
強すぎる
- 土壌改良のために一部抜いて、石灰等を混ぜて土の中に埋めて2週間後確認→枯れてなかった(軽く恐怖を覚えた)
- 切ったヒメイワダレソウをその辺に放置すると根付いてしまう可能性があるので油断できない
3年目・こぼれ種で増え始めた?
- 種がついてしまう
- 短いヒメイワダレソウがちらほらと生えているのでこぼれ種で増え始めたかもしれない
対ドクダミ・カタバミ能力・・・◎
ドクダミには特によく勝ってくれる。
カタバミはよく隙間から生えてしまうものの、3年目にもなるとそれも減ってきた。
とにかく草取りにかかる時間が減って、楽になりました。
種子がついてしまうことなどが気になるという方は、改良品種で「クラピア」・「リピア」というものも売られているのでおすすめ。種類もいくつかあるようなので気になる方はチェックしてみてください。
雑草対策④芝桜
一番最初に植えたグランドカバープランツなのですが、正直私にもうちの環境にもあまり合っていないかなあと・・・夏や梅雨の間によく蒸れて減ってしまいます。
強いのは間違いないし、ゆっくり広がっていくので悪くはないのですが。
芝桜のおすすめポイント・メリット
花が綺麗
- 色や種類が多い
- 自分が気に入った種類で揃えて植えてあげると開花シーズンになるととても綺麗
- 冬越しが容易なので放置しておいても春になると満開
強い
- 踏み歩いても大丈夫(寧ろ踏まないと最初のうちは発着が悪かったです)
- 病害虫は見たことがない
- 基本放置で良い
- 花後に刈り込んだ分は挿し穂に使えるし、簡単に増やせる
- 乾燥に強い
管理が楽
- 広がり方が他のグランドカバーに比べてゆっくり(私の感覚では)
- 勝手に広がっていくのが楽
- 花がら摘みもしなくて大丈夫
対ドクダミ・カタバミ能力・・・△
隙間からよく生えてしまいます。
デメリット
- 梅雨頃からよく蒸れて枯れたり禿げる(なんだかんだ毎年蒸れてだめにしてしまう)
- 禿げた隙間から雑草が生えて、抜くのがちょっと難しい
- 伸び方が他のグランドカバーとちょっと違う。上へ上へ伸びてもっさりしていくまでは良いものの放っておくと蒸れる
- ついでに葉がチクチクしていてちょっと痛い
1年目は土作りもせずに植えていましたが、2年目からは反省して土作りをした上で植え替えました。
それでも我が家の環境や土が合っていないのか、刈り込んではいるもののとにかくよく蒸れる。
満開になるととても綺麗で蒸れ以外には強いので、蒸れないように気をつけさえすれば扱いやすいと思います。
雑草対策⑤クローバー(シロツメクサ)
最後はクローバー(シロツメクサ)です。庭には絶対植えたらダメとか言われているのも見かけました。確かに、畑の周りや花壇周りなどに安易に植えると管理ができなくなりそうです。
クローバー(シロツメクサ)の苗はなかなか売られていないと思うので、種まきからスタートすることになります。
種からなのでさすがに1年目は大人しくしていますが、シロツメクサが本性を表すのは2年目からです。
3年目にもなるとちょっと面倒になってきました。使い方次第では他の厄介な雑草(特にドクダミ、カタバミ)を根絶やしにすることもできそうだなと思っています。
クローバー(シロツメクサ)のおすすめポイント・メリット
- 種が大量入りパックで売られているのでコスパが良い
- 雑草の1種なので遠慮が全くいらない
- 地上部を切りまくってもすぐに伸びる
- 地下茎がぎっしり土の中で詰まっているので、群生すると他の雑草がほぼほぼ生えない
- 冬の間も青々としていて、春の雑草が芽を出すまでに成長を始めるので春の雑草が生えづらい
- 増えてほしい場所に移植すればだいたい根付くので移植が簡単
2年目の冬までは木の下などにも種を撒いて雑草を防いでいましたが、冬越ししてすぐに取り除きました。
今は何も植える予定のない場所、そしてドクダミ・カタバミ・ミツバ・ミョウガ・・・その他厄介な雑草などが群生しすぎてどうしようもない場所にクローバー(シロツメクサ)を実験的に残しています。
クローバーならお金も手間もかからず、根絶やしにしてくれるんじゃないかと期待して・・・。
デメリット
強すぎる。もはやゴリラ
- 砂利の間からでも生える
- 土質?や場所によっては地下茎が太く頑丈で、かつ密度が高いので切れないし抜けない
- 周囲から掘り上げないと抜けないことも・・・(緩めて引っ張るとおもしろいほどまとめて抜けるが、逆に言うとスコップが入らない場所ではまず抜けない)
- 抜いて地面の上に寝かせておく→一部が根付いて復活
- 繁殖力、他の植物を減らす能力はヒメイワダレソウより上・・・?(ヒメイワダレソウが広がっていた場所もいつの間にかシロツメクサが陣地を広げていた)
対ドクダミ・カタバミ能力・・・◎
最初は共存していましたが、2年目からは隙間がないほど成長したのでドクダミもカタバミも生えなくなってきています。
ヒメイワダレソウすら負けるほど強靭。
まだ試していないのでわかりませんが、スギナやノビルにも勝てそう・・・?
繁殖力などの問題が気になる場合は、クリムソンクローバーや園芸品種のクローバーもあるのでそちらもおすすめです。